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火光

かこう
名詞
1
標準
firelight
文例 · 用例
天幕が霧の中に、小さくぼんやり見える、四ツ柱に、油紙がぺらぺらとして、田舎の卵塔場のようだ、今まで、あそこに寝ていたのか知ら……この霧と雨の中を、たった紙一枚の下に……火光がパッとさす、霧の水球が、美しい紫陽花色に輝いたかとおもうと、消えた。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
橋を渡って、竹籔の中を、しゃにむに押し分け、梓川の水面を見ながら、森の中を三、四町往ったかとおもうと、温泉宿の火光がちらりと見えた、嘉代吉が「オーイ」と呼んで見たが、返辞は更にない。
小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ 青空文庫
その一つは、わずかな高低|凹凸の複雑に分布した地面の水準測量をするのに、わざと夜間を選び、助手に点火した線香を持って所定の方向に歩かせ、その火光をねらって高低を定めたと言い伝えられていることである。
寺田寅彦 藤棚の陰から 青空文庫
今から二分三分前までは確に閃々と空中に飛んで居つた難破信號の火光は何時の間にか消え失せて、其處には海面より數十|尺高く白色球燈輝き、船の右舷左舷と覺ぼしき處に緑燈、紅燈の光がぼんやりと見ゆるのみである。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
天は暗い、地も暗い、海の面は激浪逆卷き、水煙跳つて、咫尺も辨ぜぬ有樣、私は氣も氣でなく、直ちに球燈を點じて驅け出すと、日出雄少年も水兵等も齊しく手に/\松明をかざして、斷崖の尖端に立ち、聲を限りに叫びつゝ火光を縱横に振廻した。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
其の奥の方に障子に映した火光が狐色になツて見えた。
三島霜川 昔の女 青空文庫
向ふの家の臺所から火光が射してゐて、其が奈何にも奥深く見えた。
三島霜川 昔の女 青空文庫
表面ただ古地図に似て煤け、縦横にかず知れず走る罅青やかに火光吸ひ、じめじめと陰湿の汗うるみ冷ゆる時、鉄の気はうしろよりさかしまに髪を梳く。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
作例 · 標準
夜の静寂を切り裂いて、遠くの火山から凄まじい火光が立ち昇るのが見えた。
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「見ろ、あの火光! どこかで大規模な火災が起きているんじゃないか?」
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キャンプファイヤーの火光に照らされて、踊る若者たちの影が地面に長く伸びる。
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