怪事
かいじ
名詞
標準
mystery
文例 · 用例
『瑠璃岸国の巨船』『オオ、何等の怪事ぞ!
— 押川春浪 『南極の怪事』 青空文庫
怪事、婦人の肩に手を掛けて連理の椅子を並べたのは、美少年のそれにあらず。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
新聞記者なら「深夜の怪事」とでも見出をつけるところだろうが、しかしこの事件は大阪のどこの新聞にも載らなかった。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
▲当局では目下全力を挙げてこの怪事件を調査中……。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
婆さんの屍体は大学で解剖することになった……近来の怪事件……というので新聞に大きく出た。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
どうしても、この原作者が、目前に遂行されつつある怪事実を、新聞記者みたいな冷い心でそのまま書き写しているとしか思われなくなって来るのであります。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
しかして藝術の自由なる創作が、文典や詩形の後に生れると云ふ如き怪事は、未來に於ても容易に想像を許さないところである、よしそれが實現された所で、かかる種類の細工物は眞の藝術と言ひがたい。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
その他、茶碗が宙乗りをしたり、砥石が屋根から落ちて来たり、怪事は次から次へと尽きなかった。
— 田中貢太郎 『唖の妖女』 青空文庫