光耀
こうよう
名詞
標準
shining
文例 · 用例
歐米の人はすべて古代を侮り、未來を夢想的に賞美して居つて、時間さへ經過すれば世は必らず文明光耀の黄金期に入るもののやうに感じて居る傾が多いが、大空間の地球も掌上の獨樂も同じ事であつて、其の能く自ら保ち支へて廻轉して立つて居る間は幾干も無いのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
後になつて稍しみじみとした処に落ちつかうとしたが、兎に角、あれは三崎の歌とは云へ、小笠原島の光耀燦爛たる麗空麗光麗色に眩暈して了つてからの作が多かつたので、何も彼も麗かづくめで躍り跳ね過ぎてゐたのであつた。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
かうした自然の光耀の直下には、如何なる人生の悲痛も一瞬にして忘れ得る性情が抑もの本質であるらしい。
— 北原白秋 『白南風』 青空文庫
この空を、この雲を、この風を、この海を、この光耀を見たがいい。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
私は今日も、空を吸う、雲を吸う、風を吸う、海を吸う、この光耀を吸う。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
ところで、また、白日光耀の下で、形もない鰌の、日のこぼれの、藻屑の、ころころ田螺の、たまには跳ね蝦の立鬚まで掬おうとして、笊をかろく、足をあげ、手で鼻をつまみ、振りすて、サッとまた笊を、空へ、コラサッである。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
それがどんな鬼か知らないが、無數の眞蒼な小鬼共が白金の光耀粲爛たる中で亂舞したら、或ひは此の海と空の華麗さを呈するかも知れないと、そんなとりとめない事を考へてゐた。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
それがどんな鬼か知らないが、無数の真蒼な小鬼どもが白金の光耀粲爛たる中で乱舞したら、あるいはこの海と空の華麗さを呈するかも知れないと、そんなとりとめない事を考えていた。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫