後嗣
こうし
名詞
標準
heir
文例 · 用例
けれどもだ、おやじは俺が大の自慢で、長男は俺の後嗣ぎ相当に生れついているが、次男坊はやくざな暴れ者だで、よその空でのたれ死でもしくさるだろうと、近所の者をつかまえて眼を細くしている。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
明治の初期には皆三の祖父に当る器量人が、銀行の頭取などして、華々しく社交界にもうって出たが、後嗣はひとりの娘なので、両親は娘のために銀行の使用人の中から実直な青年を選んで娘の婿に取った。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
それから間もなく老先生は私を高林家の後嗣にきめられて披露をされた。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
右に就て当局のその後の調べに依ると同未亡人を甥の妻木という青年と一緒にその旅立ちの前夜に殺害して大金を奪って去ったものは九段高林家の後嗣で旧名音丸久弥といった屈強の青年であることがわかった。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
▲尚高林家では前にも後嗣高林靖二郎氏の失踪事件があったので、久弥の事は全然秘密にしていたのであるが、兇行の際犯人が大胆にも被害者の枕元に義兄靖二郎氏と犯人の両親の位牌を並べて焼香して行った事実から一切の関係が判明したものである。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
しかし、このまま捨置くことなら檜垣の家は後嗣絶えることになるといった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
もう一人檜垣の家の後嗣に貰える筈の子供が生れるのを伯母さんは首を長くして待受けている。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
そして自分が死水を取ってやった唯一の親友の檜垣の主人は、結局その姪を自分に妻あわして、後嗣の胤を取ろうとする仕掛を、死の断末魔の無意識中にあっさり自分に伏せている。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
作例 · 標準
王国では、次の王位を継承するべき正当な後嗣の誕生が待ち望まれていた。
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一族の長老たちは、家系を絶やさないために適切な後嗣を指名した。
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彼は由緒ある茶道の家元の後嗣として、幼い頃から厳しく教育された。
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