詩境
しきょう
名詞
標準
poem's locale
文例 · 用例
今日最近にいたって、僕は漸く芭蕉や一茶の句を理解し、その特殊な妙味や詩境に会得を持つようになったけれども、従来の僕にとって、芭蕉らの句は全く没交渉の存在であり、如何にしてもその詩趣を理解することが出来なかった。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
そしてこの「蕪村の情操における特異性」とは、第一に先ず、彼の詩境が他の一般俳句に比して、遥かに浪漫的の青春性に富んでいるという事実である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
蕪村の詩境を単的に咏嘆していることで、特に彼の代表作と見るべきだろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
したがって彼の詩境は、「俳句的」であるよりもむしろ「和歌的」であり、上古奈良朝時代の万葉集や、明治以来の新しい洋風の抒情詩などと、一脈共通するところがあるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
全体に縹渺とした詩境であって、英国の詩人イエーツらが狙ったいわゆる「象徴」の詩境とも、どこか共通のものが感じられる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
西洋詩に見るような詩境である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
すべてこうした幻想風の俳句は、芭蕉始め他の人々も所々に作っているけれども、その幻想の内容が類型的で、旧日本の伝統詩境を脱していない。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
この句の詩境には、宇宙の恒久と不変に関して、或る感覚的な瞳を持つところの、一のメタフィジカルな凝視がある。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
作例 · 標準
目の前に広がる霧に包まれた湖畔の風景は、まさに幽玄な詩境であった。
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彼は晩年、世俗を離れて穏やかな詩境の中で日々を過ごした。
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詩人の繊細な感性が、ありふれた日常を高い詩境へと昇華させている。
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