風情
ふぜい異読 ふうじょう
名詞頻度ランク #12484 · 青空 2082 例
標準
taste
文例 · 用例
何の見る物もなく風情もないので、夫人が怪しんで質問したところ、ヘルンは耳を指して、『お聴きなさい。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
日本の茶道の基本趣味や、芭蕉俳句のいわゆる風流やが、すべて苔やさびやの風情を愛し、湿気によって生ずる特殊な雅趣を、生活の中にまで浸潤させて芸術しているのは、人のよく知る通りであるけれども、一般に日本人の文学や情操で、多少とも湿気の影響を受けてないものは殆んどない。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
「冬近し」という切迫した語調に始まるこの句の影には、芭蕉に対する無限の思慕と哀悼の情が含まれており、同時にまた芭蕉庵の物寂びた風情が、よく景象的に描き尽されている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
若い新趣味の人には食ひ足らず、古い老人には漢詩的風情がなさすぎる所から、一般に伊香保の愛顧者は温健な婦人に多い。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
秋かぜ少しそよ/\とすれば、端のかたより果敢なげに破れて、風情次第に淋しくなるほど、雨の夜の音なひこれこそは哀れなれ。
— 樋口一葉 『あきあはせ』 青空文庫
すべての軒並の商店や建築物は、美術的に変った風情で意匠され、かつ町全体としての集合美を構成していた。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
進藤が、T「何でも、仲蔵の定九郎 あの大吉に そっくりとの事」 他の若侍「左様か、此奴は初耳」 進藤がヘヘンと笑って、T「河原者風情に 真似られるとは 大吉奴、落ちぶれたわい」 と、一同冷笑する。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
自動車で田舎へ遊山に出かけるというようなことは非常な金持のすることで吾々風情の夢にも考えてはならない奢りの極みであるような気が何となしにしていた。
— 寺田寅彦 『異質触媒作用』 青空文庫
作例 · 標準
この旅館は、古き良き日本の風情が残っていて、心が落ち着く。
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庭園の池に咲く睡蓮が、夏の風情を一層引き立てている。
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彼は俳句を通して、四季折々の自然の風情を表現した。
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appearance
作例 · 標準
「おや、こんな夜更けにこんなところで酒を飲むとは、随分とだらしない風情だな。」と彼は呆れたように言った。
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その男は浮浪者の風情で、公園のベンチで寝転がっていた。
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まるで世捨て人の風情で、彼は毎日静かに庭の手入れをしていた。
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the likes of ...
作例 · 標準
「私ごときの風情が、このような大役を務められるのでしょうか。」と彼は恐縮した。
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「この重要な任務は、貴様ごときの風情には到底無理だ。」と上司は言い放った。
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若い頃は「俺の風情に何ができる」と諦めかけたこともあったが、今では違う。
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