善心
ぜんしん
名詞
標準
virtue
文例 · 用例
如何ら嫁いびりの胡麻白婆さんでも此時だけはのんびりして幾干か善心に立ちかへるだらうと思はれる。
— 国木田独歩 『湯ヶ原ゆき』 青空文庫
このご説法のころは、われらの心も未だ仲々善心もあったぢゃ、小禽の家に至るとお説きなされば、はや聴法の者、みな慄然として座に耐へなかったぢゃ。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
このご説法のころは、われらの心も未だ仲々善心もあったじゃ、小禽の家に至るとお説きなされば、はや聴法の者、みな慄然として座に耐えなかったじゃ。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
諸君が姑息の慈善心をもって、些少なりとも、ために御斟酌下さろうかと思う、父母も親類も何にもない。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
眼前には利ありとも不善によりて保ちたる利は終に保ちがたく、眼前には福を獲ずとも善心によりて生ずる福は終に大きなるものなり。
— 幸田露伴 『印度の古話』 青空文庫
廃物の乞食の中から花田は、わたくしを倶楽部の娘に拾い上げたように、この町の乞食の、子持ちのお三も、タガメも、たんばも、瀬戸勘も、髭の兵庫島も――みな、それ/″\拾い上げて花田と啓司の指図の何かしらの職持ちになったのは、二人の慈善心より、より多く市に人手|払底のためでしょう。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
その人善心なくんば、いかに多く物事を知り理窟を明らめたりとて何の益あらん。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
△清水錬徳氏――気まじめさが足りないが、いゝ画であつた、いゝ加減善心に立ち還つた方が身の為めだらう、あまり画集などに頼らずに自分の個性的な仕事をすること。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の持つ深い善心に触れ、荒んでいた彼の心は次第に穏やかさを取り戻した。
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見返りを求めず他人に親切にできるのは、彼が元来備えている善心によるものだろう。
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日々の生活の中で、小さな善心を積み重ねていくことが豊かな社会の実現につながる。
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