全心
ぜんしん
名詞
標準
one's whole heart
文例 · 用例
『ちょうど君の年だった、僕がウォーズウォルスに全心を打ちこんだのは。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
友の温情が、酒のうまさが全心全身にしみいる。
— 広島・尾道 『行乞記』 青空文庫
況してや平生激昂しやすき厭世家の想像は、この誠実なる恋愛に遭ひて脆くも咄嗟の間に、奇異なる魔力に打ち勝たれ、根もなき希望を醸し来り、全心を挙げて情の奴とするは見易き道理なり。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
西鶴|其磧より下つて近世の春水谷峨の一流に至るまで、多くは全心を注いで此粋と侠とを写さんことをつとめたり。
— 北村透谷 『粋を論じて「伽羅枕」に及ぶ』 青空文庫
胸はむかつき、膝はよろめき、全心は対象のない、しかし堪えがたい恐怖に襲われた。
— WILLIAM WILSON 『ウィリアム・ウィルスン』 青空文庫
その婦人は全心全霊うち震え、その彫像はにわかに生気が出てきた!
— THE ASSIGNATION 『しめしあわせ』 青空文庫
彼の怒は彼の全心を掩うた。
— 長塚節 『太十と其犬』 青空文庫
大歓喜は彼の全心に漲った。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
作例 · 標準
彼は全心を込めて一振りの刀を鍛え上げ、その美しさは見る者を圧倒した。
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恩師の言葉を全心で受け止め、彼は自らの過ちを深く反省した。
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全心を傾けて制作した映画が公開され、彼は観客の反応に胸を躍らせた。
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