不臣
ふしん
名詞
標準
disloyalty
文例 · 用例
しかし射という男は国を売った不臣だ。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
が、蘇我氏のかゝる不臣が許されるわけはなく、御英邁なる中大兄皇子を中心とする中臣|鎌子(後の藤原鎌足)、蘇我|倉山田石川麻呂、佐伯子麻呂等の活躍に依つて、皇極天皇の四年六月、入鹿は大極殿に於て、誅戮を受けたのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
変後、北條義時父子が、後鳥羽上皇、順徳上皇、土御門上皇を遠島に遷し奉つたことは、凶悪の極みであつて、その不臣は足利尊氏以上でないかと思はれる。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
承久の変に於ける不臣を敢てした鎌倉幕府が、かくも強大になつたことは、悲しむべきだが、武士の統制機関が出来るだけ、強大となつて、将に来らんとする皇国|未曾有の危機たる蒙古襲来に当らうとしてゐたことは、北條氏が、無意識の裡に行つてゐたせめてもの罪滅ぼしであらう。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
いわんや、世に頑愚固陋の徒あり、衆民多数の康福を主張するを指して叛逆不臣の説となす、世に狡獪|姦佞の輩あり、国家権威の鞏固を唱道するを誣いて専権圧制の論となす、大識見を備うる者にあらざるよりは、それよく惑わすところとならざらんや。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
ソコデ以て中津の有志者|即ち暗殺者は、金谷と云う処に集会を催して、今夜いよ/\鵜ノ島に押掛けて福澤を殺すことに議決した、その理由は、福澤が近来|奥平の若殿様を誘引して亜米利加に遣ろうなんと云う大反れた計画をして居るのは怪しからぬ、不臣な奴だと云う罪状であるから、満座同音、国賊の誅罰に異論はない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
数百年間、日本人が孟子を読みて、これがために不臣の念を起したるものあるを聞かず。
— 福沢諭吉 『徳育如何』 青空文庫
――そう思うと修理は、どんな酷刑でも、この不臣の行を罰するには、軽すぎるように思われた。
— 芥川龍之介 『忠義』 青空文庫
作例 · 標準
君主を裏切るような不臣の徒は、歴史の中で厳しく批判されてきた。
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不臣の罪に問われ、その一族は領地を没収された。
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国家に対して不臣な心を抱く者が、内部から組織を崩壊させようとしている。
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