頽唐
たいとう
名詞
標準
decadence
文例 · 用例
されば我らは神秘を尚び、夢幻を歓び、そが腐爛したる頽唐の紅を慕ふ。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
近代頽唐の所産たる「邪宗門」が既に是を証する。
— 北原白秋 『「白秋詩集」序』 青空文庫
「カイン」「サタン」の詩二つながら人界の災殃を賦し、「イパティイ」は古代衰亡の頽唐美、「シリル」は新しき信仰を歌へり。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
盛りの花のみを愛でた青春の日と事変り、わたしは今、命の秋の身も世もあらぬ寂しさに、深刻の愛と頽唐の美と其等に半死の心臓を温ためながら、常に真珠の涙を待つてゐる。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
この国民的腐敗を目撃した後も、なお且支那を愛し得るものは、頽唐を極めたセンジュアリストか、浅薄なる支那趣味の者であろう。
— 芥川龍之介 『長江游記』 青空文庫
己はその憎々しい掌に、自らの頽唐を深めて、雲を自在に馳つてゐるのだ。
— 逸見猶吉 『逸見猶吉詩集』 青空文庫
それから小山内君は一蝶や其角を小説の主人公に捉へて來たが、どうかするとさういふ過去の藝術家の頽唐的生活の興味が、小山内君の肉身のどこかに薫染してはゐなからうかとも疑はれる。
— 蒲原有明 『小山内謝豹』 青空文庫
大沼枕山の序に曰く「某詩話ニ曰ク、古人ノ詩老イテ頽唐ス。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
作例 · 標準
彼は大抵のことに動じない、落ち着いた性格だ。
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