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回船

かいせん
名詞
1
標準
(small) cargo vessel
文例 · 用例
船のものハ申ニ及バず便船かりも皆金も何も(以下断欠)伏見宝来橋京橋の回船宿大浜濤次郎事寺田屋伊助様才谷梅太郎事取巻抜六御直披遠目鏡一つ添時計 一面
慶応三年五月中旬 寺田屋伊助あて 手紙 青空文庫
忠肝如鉄堅於船、賭生遥向南極天、日月不照時不利、氷山遮路船難前、徒入魚腹非所願、回船濠洲将尽辺、世評紛紛何足意、士気倍旧更揚然、暫待天候回復日、突進極地着先鞭、我在濠都始相会、挙杯重祝一行全、前途遼遠請自愛、只望君攀極山巓、聖明天子今長在、早樹国旗奏凱旋。
井上円了 南半球五万哩 青空文庫
金右衛門は志摩のくに鳥羽港で、回船と海産物の問屋を営んでいる。
山本周五郎 扇野 青空文庫
然しこの体ではとても歩く旅はむずかしいので、回船問屋へ行って訊くと、幸い明日の朝|七時に長崎向けの船が江戸橋から出ると分った。
山本周五郎 お美津簪 青空文庫
「知っている、湯島の隠宅におるのがその妹であろう」 ――雁屋は海産物の問屋と、回船を兼ねている関係で、まえからその留守役と昵懇であったと申します。
第三部 樅ノ木は残った 青空文庫
此処は港市だから、諸郡の館主の屋敷があり、また回船業者たちの店も多い。
第三部 樅ノ木は残った 青空文庫
お久米は日本橋のほうの、回船問屋をしている老人のかこい者で、おみやの話しによると、六郎兵衛に想いをかけているのだという。
第一部 樅ノ木は残った 青空文庫
「お母さんの入室」「かいせん焼」「碁」「月蝕」「草履つくり」「着物のがら」「一本松」「目」「鼻」「悪口」「闇取引き」「散歩」などじっくりよむと、文章をあふれて深くせまって来る情景や生の思いがある。
宮本百合子 病菌とたたかう人々 青空文庫