回旋
かいせん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
rotation
文例 · 用例
運動場のすみには、遊動|円木や回旋塔など、春吉君の学校にはないものばかりである。
— 新美南吉 『屁』 青空文庫
この帯のやうなものが次第に八方に広がつて、食つ付き合つて、一旦消えてしまつた渦巻のやうな回旋状の運動を為始めた。
— A DESCENT INTO THE MAELSTROM 『うづしほ』 青空文庫
官能は、鮮緑色と菫色との火のあまたのぎらぎらしゆらゆらしている焔と共に、回旋した奇妙な香炉からたちのぼる、互にまじりあって争っている薫香に、圧せられた。
— THE ASSIGNATION 『しめしあわせ』 青空文庫
葉子が「一二三」と相図をすると、二人は両手を腰骨の所に置き添えて静かに回旋しながら舞い始めた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
「そんなことはやめてしまえ」 だが、ゴーリキイにとって話したい、打ちあけたい生活の苦痛、錯綜した印象の回旋そのものはやまらない。
— ――幼年時代・少年時代・青年時代―― 『マクシム・ゴーリキイの伝記』 青空文庫
コン吉とタヌは、遠慮会釈もなく人垣を分けて、最も回旋盤に近い椅子に割り込み、まさに美膳に臨もうとする美食家のような会心の笑みを浮べながら、ゆうゆうと卓の風景を観賞していたが、やがて、コン吉は咳一|咳、「どうだね、そろそろ始めることにしよう。
— 南風吹かば ――モンテ・カルロの巻―― 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
あるいは蛇行し、あるいは回旋し、あたかも曲芸を演ずるがごとし。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
(天使等回旋しつゝ、この場所を全く填む。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫