私腹
しふく
名詞
標準
one's own profits
文例 · 用例
こうして、追っ払われた支店長は二三に止まらず、しかも、悪辣なる丹造は、その跡釜へ新たに保証金を入れた応募者を据えるという巧妙な手段で、いよいよ私腹を肥やしたから、路頭に迷う支店長らの怨嗟の声は、当然高まった。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
音楽家はそれらの人々の私腹を肥すことに努力することによって、辛うじて演奏にありついて来たのである。
— 織田作之助 『道なき道』 青空文庫
客の中には焦生を利用して、私腹を肥やそうとする者もあった。
— 田中貢太郎 『虎媛』 青空文庫
気嵩なる彼は胸に余して、聞えよがしに、「※、貴方には軽蔑されてゐる事を知りながら、何為私腹を立てることが出来ないのでせう。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
帆足万里はかつて留守居を罵って、国財を靡し私腹を肥やすものとした。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
私腹が立つたから帰してやつたわ。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
尤もその愛国者たちも、今のところ、おとなしく何か哲学みたいなものに憂身をやつしたり、彼等が熱愛する祖国の富をちょろまかして私腹をこやしながら、自分たちが不正をはたらいていることは棚にあげて、ひたすら世間から不正をはたらいているようには言われまいと、是努めているのである。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
近ごろ我が国民全体が激昂したことは、表向きでは愛国を口にし、一身の名利などは毫も眼中にない、否むしろ名利を犠牲に供して国防の充実を計るという看板をかけた人が、裏面においてはこれによりて窃に私腹を肥すことがあったからである。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
作例 · 標準
公金を私腹を肥やすために使うなど、許されることではない。
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彼は私腹を肥やすことしか考えておらず、周囲からの信頼を失った。
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不正な手段で私腹を肥やしたとして、その政治家は糾弾された。
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