仕服
しふく
名詞
標準
silk pouch with drawstring for holding a tea caddy (tea ceremony)
文例 · 用例
つつじはもうすっかり散ったあとであったが、ほんの少しばかりところどころに茶褐色に枯れちぢれた花弁のなごりがくっついていたことと、初夏の日ざしがボーイのまっ白な給仕服に照り輝き、それがなんとも言えないはかない空虚な絶望的なものの象徴のように感ぜられたことを思い出すのである。
— 寺田寅彦 『B教授の死』 青空文庫
」 という間に部屋の扉が叩かれ、給仕服の少年が入ってきてメアリ・サザランド嬢と告げるや、女性本人の姿が黒づくめの少年の後ろからぬっと現れる。
— A CASE OF IDENTITY 『同一事件』 青空文庫
給仕服をぬぐと二人とも美しいので愕く。
— ――北海道の旅より―― 『摩周湖紀行』 青空文庫
そこで小僧はエムプレス・チャイナの給仕服のまま生命辛々の手提籠一個を抱えて税関の石垣の上でワイワイ泣いているのを、チャイナ号の向い合わせに繋留っていたアラスカ丸の船長……貴下が発見て拾い上げた……チャイナ号へ面当みたいに小僧の頭を撫でて、慰め慰め拾い上げて行った……という話なんです。
— 夢野久作 『難船小僧』 青空文庫
青地に金モールの給仕服が身体にピッタリと吸付いているが、振袖を着せたら、お化粧をしなくとも坊主頭のまんま、生娘に見えるだろう。
— 夢野久作 『難船小僧』 青空文庫
給仕には、制服が支給され、ぼくはその黒地に金ボタンのついた給仕服で、小使部屋と吏員室の間を走つた。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
糸味染味が無類によく、若しこの布が早く知れ渡っていたら、茶人などは好んで袋ものや仕服にでも用いたであろう。
— 柳宗悦 『京都の朝市』 青空文庫
その児、その孫、二代三代に到って、次第おくり、追続ぎに、おなじ血筋ながら、いつか、黄色な花、白い花、雪などに対する、親雀の申しふくめが消えるのであろうと思う。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
作例 · 標準
茶道の先生は、大切なお茶入れを美しい仕服に包んで見せてくれた。
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骨董市で、古い茶器とともに精巧な仕服が売られていた。
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この仕服は、代々受け継がれてきたもので、職人の技が光る逸品だ。
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