鬼才
きさい
名詞頻度ランク #37645 · 青空 51 例
標準
wizard
文例 · 用例
殺人鬼、吸血鬼、などと憎むべきものを鬼と呼ぶところから見ても、これはとにかく醜惡の性格を有する生き物らしいと思つてゐると、また一方に於いては、文壇の鬼才何某先生の傑作、などといふ文句が新聞の新刊書案内欄に出てゐたりするので、まごついてしまふ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
まさか、その何某先生が鬼のやうな醜惡の才能を持つてゐるといふ事實を暴露し、以て世人に警告を發するつもりで、その案内欄に鬼才などといふ怪しむべき奇妙な言葉を使用したのでもあるまい。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
鬼才だの、文學の鬼だのといふ難解な言葉は、あまり使用しないはうがいいのではあるまいか、とかねてから愚案してゐた次第であるが、しかし、それは私の見聞の狹いゆゑであつて、鬼にも、いろいろの種類があるのかも知れない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
この一事を以てしても、鬼才とか、文學の鬼とかいふ言葉は、まるで無意味なものだといふことを證明できるやうに思はれる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
世にも稀有な鬼才をもちながら、不幸にして現代に認められることが出来ないで、あまつさへその若い生涯の殆んど全部を不治の病床生活に終つて寂しく夭死して仕舞つた無名の天才画家のことを考へると、私は胸に釘をうたれたやうな苦しい痛みをかんずる。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
××××鬼、××××鬼、などと憎むべきものを鬼と呼ぶところから見ても、これはとにかく醜悪の性格を有する生き物らしいと思つてゐると、また一方に於いては、文壇の鬼才何某先生の傑作、などといふ文句が新聞の新刊書案内欄に出てゐたりするので、まごついてしまふ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
まさか、その何某先生が鬼のやうな醜悪の才能を持つてゐるといふ事実を暴露し、以て世人に警告を発するつもりで、その案内欄に鬼才などといふ怪しむべき奇妙な言葉を使用したのでもあるまい。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
鬼才だの、文学の鬼だのといふ難解な言葉は、あまり使用しないはうがいいのではあるまいか、とかねてから愚案してゐた次第であるが、しかし、それは私の見聞の狭い故であつて、鬼にも、いろいろの種類があるのかも知れない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
デビュー作で既存の映像表現を破壊した彼は、映画界に突如現れた二十世紀最後の鬼才と呼ばれている。
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誰にも真似できない独特の色彩感覚を持つ彼のキャンバスからは、鬼才特有の凄みが漂っていた。
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「あの監督、性格は相当難ありだけど、ヒット作を連発する手腕に関しては間違いなく鬼才だよ」
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