奇才
きさい
名詞
標準
rare genius
文例 · 用例
次第々々に地位を高めようとするんだから、奇才俊才、傑物は不可ん。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
吉田稔麿は松陰門下の奇才で、この時は長幕調停案の一案を劃して、帰国の途中、京都に寄つて殉難したのである。
— 池田屋襲撃 『大衆維新史読本』 青空文庫
この事については熊楠いまだ公けにせぬ年来の大議論があって、かつて福本日南に大英博物館で諸標品について長々しく説教し、日南感嘆して真に天下の奇才と称揚されたが、日本の官吏など自分の穢い根性から万事万物汚く見る故折角の名説も日本では出し得ず、これを公にすると直ぐに風俗壊乱などとやられる。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
内に誠を藏し、血と涙とを湛へて、包むに奇才と博識とを以てし、或は磊落に、或は飄逸に、或は奇拔に、或は嚴正に、或は滑稽に、卓然として名利の※より逸出せる博士の人格は、今の世、絶えて其比を見ず。
— 大町桂月 『小日向臺』 青空文庫
見おとしたる白雲の裏山と合せて、世の奇才の士を待たむ哉。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫
文章も奇才縦横だが、座談は殊に面白く、怪談が尤も得意であつた。
— 徳田秋聲 『亡鏡花君を語る』 青空文庫
今なら三千円ぐらいは素丁稚でも造作もなく儲けられるが、小川町や番町あたりの大名屋敷や旗下屋敷が御殿ぐるみ千坪十円ぐらいで払下げ出来た時代の三千円は決して容易でなかったので、この奇利を易々と攫んだ椿岳の奇才は天晴伊藤八兵衛の弟たるに恥じなかった。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
この時代が最も椿岳の奇才を発揮して奇名を売った時で、椿岳と浅草とは離れぬ縁の聯想となった。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
作例 · 標準
幼い頃から物理の難問を次々と解き明かした彼は、十代にして世界が注目する奇才として名を馳せた。
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世間一般の常識に囚われない彼の奇才ぶりが、結果として業界の勢力図を塗り替える発明を生んだのだ。
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「彼のアイデアは突飛すぎて理解に苦しむこともあるが、稀に見る奇才であることは誰の目にも明らかだ」
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