芳香
ほうこう
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #18901 · 青空 267 例
標準
perfume
文例 · 用例
飲食も、コーヒー、シトロン、紅茶などの近代的芳香の飲料と、阿倍川もち、力もち、葛湯、麦粉などの中世的粗野なる甘味が供給される。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
しかしたとえば芳香属の有機化合物に共通なる環状分子構造のことなどを考えてみると、少なくも嗅覚味覚のごとき方面で、将来このような考えがなんらかの意味で確かめられないとは保証し難いように思われる。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
その時に淡い芳香が私の顔を撫でて胸の奥までほのめき入った。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
あおぎ見ることも出来ないで畳にひれ伏しつつ、今までとはまるで違った調子に高まって行く自分の胸の動悸をきいているうちに、この間の得もいわれぬ床しい芳香が私の全身に襲いかかって来た。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
すると今まで着た事のない絹夜具の肌ざわりを感ずると共に、得ならぬ芳香がフワリと鼻を撲ったのがわかった。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
「……死際の幻覚かな……」 微かにそう思いつつ彼は今一度力なく眼を閉じたが、間もなく今度は鼻の先に、何とも言えない上品な芳香がフンワリと波打って来たように思ったので、また、ハッとして眼を開いた。
— 夢野久作 『童貞』 青空文庫
淡い甘さの澱粉質の匂ひに、松脂と蘭花を混ぜたやうな熱帯的な芳香が私の鼻をうつた。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫
一株の果樹は霜虐雪壓に堪へさへすれば、必ずや、或時間に於て無より有を生じ、地の水と天の光とを結んで、甘美芳香の果實を生じ出す。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
作例 · 標準
淹れたてのコーヒーから漂う芳香が、部屋中に広がって気分をリフレッシュさせてくれる。
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春の訪れを告げる沈丁花の芳香に誘われて、つい足を止めてしまった。
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このアロマキャンドルは、火を灯すと森の中にいるような天然の芳香を放つ。
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