宝器
ほうき
名詞頻度ランク #36250 · 青空 17 例
標準
treasured article or vessel
文例 · 用例
廷珸は因是の甘いお客だということを見抜いて、「これがその宝器でございまして、これこれの訳で出たものでございまする」と宜い加減な伝来のいきさつを談して、一つの窯鼎を売りつけた。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
延珸は因是の甘いお客だといふことを見抜いて、「これが其の宝器でございまして、これ/\の訳で出たものでございまする」と宜い加減な伝来のいきさつを談して、一つの窯鼎を売りつけた。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
或夜、荘公は渾良夫に向って、先の衛侯|輒が出奔に際し累代の国の宝器をすっかり持去ったことを語り、如何にして取戻すべきかを計った。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
若し不才だったなら、其の時は宝器だけを取上げられれば宜い訳だ。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
世にはまた一種ひねくれた性質から好んで剋殺の作用を為し、朱を名画に加え指で宝器を弾くようなことを敢えてして、しかも意気は洋々、眼はランランとさせて、自分で傲る者も有るが、これ等は真に無知蒙昧の愚か者というべき者である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
そこへ楯無しを一領加えて源氏八領と総称し、武門に連なる輩はあたかもそれが神威を持った犯すべからざる宝器かのように、尊ぶことに慣らされていたが、新羅殿以来楯無しだけは甲斐の武田が領して来た。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
況テ宝器什物ノ有ル可キ様無ケレバ、必ズ曝サネバナラヌト云フコトモ無ケレド、午熱烈シキ比快キ風ノ吹キ入ルヽ小楼ニ、独リ古キ櫃ドモ取出デヽ、手ニ触ルヽ物ヲ列ラネ曝ス程面白キコトハ有ラジ。
— ※上漁史 『土用干ノ記』 青空文庫
「少年時に夢みた自由と法悦――その宝器の隠くされた至極の境へ、おれはこうやって倒れるまで探求の旅をつづけてゆくのだ。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
作例 · 標準
この神社には、数百年前から代々受け継がれてきた神聖な宝器が大切に保管されている。
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王家の墓を発掘した調査隊は、黄金で作られたまばゆいばかりの宝器をいくつも発見した。
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伝説によると、その宝器を手にした者は世界を統べる力を得るという言い伝えがある。
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