珍品
ちんぴん
名詞
標準
curio
文例 · 用例
机の上には当時まだ珍品であつたペン軸型の万年筆や硯箱の彼方には、硝子の中に昆虫の這入つた文鎮が置いてある。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
この趣味に附帯して生ずる不純な趣味としては、かような珍品をどこからか掘出して来て人に誇るという傾向も見受けられる。
— 寺田寅彦 『科学上の骨董趣味と温故知新』 青空文庫
午後、岐陽さん呂竹さん、来庵、珍品かたじけなし、といふ訳で、さつそく一杯やつて御馳走ちようだい、うまい/\。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
樹明君が、約束の珍品を持たせて寄越す、五十銭銀貨弐枚を酒代として、そして旅の餞別として地下足袋、かたじけなく頂戴して歩きだしたことである。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
案外掘ってみたら切支丹頃の珍品が出て来るかも……」「馬鹿。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
まあとにかくかくして、モラン大佐はもう、吾々の煩累となることはなくなったし、あのフォン・ヘルダーの有名な空気銃は、警視庁の陳列館の、珍品として並べられよう。
— コナン・ドイル 『空家の冒険』 青空文庫
使用人たちはこれまで見たことがないと言ったが、邸宅内には珍品が数多いため、見落としている可能性もある。
— THE CROOKED MAN 『曲れる者』 青空文庫
しかるに何の心得なき姦民やエセ神職の私利のため神林は伐られ、社地は勝手に掘られ、古塚は発掘され、取る物さえ取れば跡は全く壊りおわるより、国宝ともなるべく、学者の研究を要する古物珍品不断失われ、たまたまその道の人の手に入るも出所が知れぬゆえ、学術上の研究にさしたる功なきこと多し。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
作例 · 標準
骨董品店で、珍品中の珍品と称される壺を見つけた。
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彼は世界中の珍品を集めることを趣味としている。
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この美術館には、滅多にお目にかかれない珍品が数多く展示されている。
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