雑兵
ぞうひょう異読 ざっぴょう
名詞
標準
common soldier
文例 · 用例
」合はせて六|里余、あの磽※たる樵路を、連もなく、と思ふと、三|角先生に宜しく、と挨拶して、ひとり煢然として峠を下る後態の、湖は広大、山毛欅は高し、遠見の魯智深に似たのが、且軍敗れて、鎧を棄て、雑兵に紛れて落ちて行く宗任のあはれがあつた。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
手前の槍は雑兵の血で汚れておりますれば……」 といううちに、その武士は、かたわらの湖に槍の穂先を浸して、ザブザブと洗い始めた。
— 夢野久作 『「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能』 青空文庫
もし果してそうならば、猪早太ほどにもない雑兵葉武者のわれわれ風情が、遠慮なしに頭からざぶざぶ浴びるなどは、遠つ昔の上臈の手前、いささか恐れ多き次第だとも思った。
— 岡本綺堂 『秋の修善寺』 青空文庫
敵愈々逼りたれば吾が兄備前守」と此処まで云いて今更の感に大粒の涙ハラハラと、「雑兵共に踏入られては、御かばねの上の御恥も厭わしと、冠落しの信国が刀を抜いて、おのれが股を二度突通し試み、如何にも刃味|宜しとて主君に奉る。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
瀬兵衛、今日の戦、存分の働を為したから、例え雑兵の手に死のうとも悔いないと答えたが、ついに九郎次郎の言に従って、九郎次郎、穂三尺の槍を揮い、更に竹の節と云う三尺六寸の太刀で斬死して防ぐ間に自殺した。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫
重成の首は月代が延びていたが異香薫り、家康これ雑兵の首にまぎれぬ為の嗜、惜む可きの士なりと浩歎した。
— 菊池寛 『大阪夏之陣』 青空文庫
しかし、こんな不始末が大御所に知れてはどんなことになるかも知れない、とあって、彼等は、その場を繕うために、雑兵の首十三ほどを切取り、そこにあった真田の旗を証拠として附けて、家康に差出した。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫
「ああ猩々緋よ唐冠よ」と敵の雑兵は、新兵衛の鎗先を避けた。
— 菊池寛 『形』 青空文庫
作例 · 標準
戦場では、雑兵たちも勇敢に戦った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼は、雑兵から身を起こし、最終的に将軍にまで登り詰めた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「雑兵にまでこれほど危険な任務をやらせるとは、よほど切羽詰まっているな。」
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
標準
small fry
作例 · 標準
この事件の裏には、もっと大きな黒幕がいるはずだ。彼らはただの雑兵に過ぎない。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
組織の末端にいる雑兵たちを捕まえても、根本的な解決にはならない。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「こんな雑兵相手に手間取っていては、本命に逃げられてしまうぞ!」
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite