蔑み
さげすみ
名詞
標準
contempt
文例 · 用例
それに、君はシルクハットをかぶっているのだし、誰だって君をかさかきだなぞと云って蔑みはしないよ。
— 渡辺温 『シルクハット』 青空文庫
其の辯ずるのが都會に於ける私ども、なかま、なかまと申して私などは、ものの數でもないのですが、立派な、畫の畫伯方の名を呼んで、片端から、奴がと苦り、彼め、と蔑み、小僧、と呵々と笑ひます。
— 泉鏡花 『雪靈記事』 青空文庫
そして、彼の父が、彼なぞにはついぞ見せたこともない笑顔をその新しい母に向って見せることのために、彼は同じく、その父をも蔑み憎んだ。
— 中島敦 『プウルの傍で』 青空文庫
その弁ずるのが都会における私ども、なかま、なかまと申して私などは、ものの数でもないのですが、立派な、画の画伯方の名を呼んで、片端から、奴がと苦り、あれめ、と蔑み、小僧、と呵々と笑います。
— 泉鏡花 『雪霊記事』 青空文庫
わたくしのかけた色っぽい電気は普通の性根の男なら、なおも相手の胸の中に浸み入って、そこで好悪の心秤にかゝり、粘り返すなり蔑み除けるなりとにかく心理的な手応えがあるほか、人によっては性の相対の火花を所作の上にまで撥いて何等かこっちに手応えを得さすものですが、文吉はそれっ放しでございます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
これは彼を蔑み、彼はこれを憤る。
— 山村暮鳥 『ちるちる・みちる』 青空文庫
その子の多きを誇り、レトのただ二子を有するのみなるを蔑みて、レトの子にその子をことごとく殺され、悲嘆のあまり石に化して後もなお泣きやまなかったと言い伝えられる。
— THE ASSIGNATION 『しめしあわせ』 青空文庫
それと同時に、青年を弄んで、間接に彼を殺しながら而も平然として彼の死を冷視している――神聖な遺品の時計をさえ、蔑み切っている夫人に対して、燃ゆるような憎しみを、感ぜずにはいられなかった。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
作例 · 標準
彼の冷たい視線には、隠しきれない「蔑み」が込められていた。
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成功した友人に「蔑み」の念を抱いたことが、その後の関係を悪化させた。
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権力者は、しばしば弱者に対して「蔑み」の態度をとる。
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