黄葉
こうよう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
leaves turning yellow (in autumn)
文例 · 用例
山頂近く、紺青と紫とに染められた岩の割目を綴る僅の紅葉はもう真紅に色づいてゐるが、少し下がつた水準では未だ漸く色づき初めた程であり、ずつと下の方は唯深浅さまざまの緑に染分けられ、ほんの処々に何かの黄葉を点綴してゐるだけである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
山頂近く、紺青と紫とに染められた岩の割目を綴るわずかの紅葉はもう真紅に色づいているが、少し下がった水準ではまだようやく色づき初めたほどであり、ずっと下の方はただ深浅さまざまの緑に染め分けられ、ほんのところどころに何かの黄葉を点綴しているだけである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
ことに今年は実際に小春の好晴がつづき、その上にこの界隈の銀杏の黄葉が丁度その最大限度の輝きをもって輝く時期に際会したために、その銀杏の黄金色に対比された青空の色が一層美しく見えたのかもしれない。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
いつであったか、街燈の照明の影響でこの木の黄葉落葉に遅速があるということが、どこかの通俗科学雑誌の紙上で問題になったことがあるように記憶するが、しかし現在の新芽の場合では、街燈との関係はどうもあまりはっきりしないようである。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
本郷大学正門内の並み木の銀杏の黄葉し落葉するのにも著しい遅速がある。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
黄葉をふるはす白樺の木。
— 宮沢賢治 『柳沢』 青空文庫
満目黄葉の中緑樹を雑ゆ。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
楢の類いだから黄葉する。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫