解停
かいてい
名詞
標準
release from suspension (of a newspaper, magazine, etc.; Meiji period)
文例 · 用例
ところが、それから五六日して、上野動物園で貘の夫婦をあらたに購入したという話を新聞で読み、ふとその貘を見たくなって学校の授業がすんでから、動物園に出かけていったのであるが、そのとき、水禽の大鉄傘ちかくのベンチに腰かけてスケッチブックへ何やらかいている佐竹を見てしまったのである。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
佐竹はすぐに察知したらしく、「ペリカンをかいているのです」とひくく私に言って聞かせながら、ペリカンの様様の姿態をおそろしく乱暴な線でさっさと写しとっていた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
流れた水が、灰色のアスファルトの道路に黒くくっきりと雲の絵をかいている。
— 寺田寅彦 『病院風景』 青空文庫
男は、夢中で狂気染みた沙汰を醒めて冷く指摘されたように、口|銜り、みると額に冷汗までかいている。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
尤この頃自分で油絵のようなものをかいているものだから、色々の人の絵を見ると、絵のがらの好き嫌いとは無関係な色々のテクニカルな興味があるのである。
— 寺田寅彦 『ある日の経験』 青空文庫
あの盛にかいていらっしゃった十一月頃と同じような御様子に見えますの。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
去年の十一月に、あの大きい画をかいている頃、わたしに、色々話してお聞かせだったのね。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
こういう処でどんな風にして絵をかいていらっしゃるというのが、想像が出来ますわ。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫