郷関
きょうかん
名詞
標準
one's hometown
文例 · 用例
シルレル、若うして一友と共に潜かに郷関を脱走するや、途中一片の銅銭もなく一ヶのパンもなく飢と労れに如何ともすることなく人里遠き林中に倒れむとしたり。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
二 挙家上京 アア妾はただ自分の都合によりて、先祖代々師と仰がれし旧家をば一朝その郷関より立ち退かしめ住も慣れざる東の空にさまよわしめたるなり。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
どうせ志を立てて郷関を出た男児だ、人間到る処で極りの悪い想いする、と腹を据えて奥へ行って見ると、もう帰った人は和服に着易えて、曾て雪江さんの阿母さんが占領していた厚蒲団に坐っている。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
其歳暮の詩に曰く一出郷関歳再除、慈親消息空如何、京城風雪無人伴、独剔寒燈夜読書。
— 山路愛山 『頼襄を論ず』 青空文庫
そこで問題となるのは、「男子志を立てゝ郷関を出づ、学若し成るなくんば死すとも還らず」といふ有名な詩についてであります。
— ――力としての文化 第五話 『青年の夢と憂欝』 青空文庫
あゝあ、山川にして情あらば、嘗て一度志を立てて郷関を出でたる我れ、今、身に錦は飾らずとも、美しき妻を携へて、再び汝の懐に還り来れるを喜び迎へよか。
— 岸田國士 『村で一番の栗の木(五場)』 青空文庫
私は郷関を捨てゝより十年、今や摂陽の山河を第二の故郷と頼み、やがては浪華を墳墓の地と定めたい念願が切であるが、わが回想に浮かぶ若き日の大阪がいかになつかしいことぞ。
— 谷崎潤一郎 『青春物語』 青空文庫
プレゲルの水にうつれる月までも純理批判のかげかとぞ思ふ不出郷関八十春、江湖遠処養天真、先生学徳共無比、我称泰西第一人。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
作例 · 標準
長年故郷を離れていたが、ついに郷関に錦を飾る日が来た。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
都会の喧騒を離れ、懐かしい郷関の田園風景に心を癒された。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「やっぱり、郷関の味は格別だね!」と、故郷の料理を堪能した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
亡くなった祖母が、いつも「郷関は心のふるさとじゃ」と言っていたのを思い出す。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite