俗塵
ぞくじん
名詞
標準
the (dusty) world
文例 · 用例
戸数は三十有余にて、住民|殆ど四五十なるが、いずれも俗塵を厭いて遯世したるが集りて、悠々閑日月を送るなり。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
社内、舞手と我等の外殆ど人影無く、俗塵絶ゆ。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
彩雲閣から僅に五、六丁足らずで、早くも人寰を離れ、俗塵の濁りを留めないところ、峻峭相連なって少からず目をそばだたしめる。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
神烏の思い出と共に、それは魚容の胸中の尊い秘密として一生、誰にも語らず、また、れいの御自慢の「君子の道」も以後はいっさい口にせず、ただ黙々と相変らずの貧しいその日暮しを続け、親戚の者たちにはやはり一向に敬せられなかったが、格別それを気にするふうも無く、極めて平凡な一田夫として俗塵に埋もれた。
— ――新曲聊斎志異―― 『竹青』 青空文庫
明日の午後は、ひまなり、今日の碁の復讐をなさむとす、俗塵を離れたる上野の茶亭に會合したし、傳語してくれよとの事なりといふ。
— 大町桂月 『月の隅田川』 青空文庫
俗塵にもまた遠く離れてゐた。
— 田山録弥 『スケツチ』 青空文庫
彩雲閣から僅に五六丁足らずで、早くも人寰を離れ、俗塵の濁りを留めないところ、峻峭相連らなつて少からず目を聳たしめる。
— 北原白秋 『日本ライン』 青空文庫
「札入」の作者は「万暦赤絵」がその経済的知的貴族性から持っていない俗塵、世塵を正面から引かぶろうと構えているらしい。
— 宮本百合子 『文芸時評』 青空文庫
作例 · 標準
彼は俗塵を離れ、山奥で静かに暮らしている。
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この場所は俗塵とは無縁の、聖域のような空間だ。
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忙しい日常から離れて、俗塵を洗い流したい。
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