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俗世

ぞくせ異読 ぞくせい
名詞
1
標準
this world
文例 · 用例
その俗衆趣味は、ややもすればウェルテリズムの阿片に酔う危険のあったその頃のわれわれ青年の眼を現実の俗世間に向けさせる効果があったかもしれない。
寺田寅彦 喫煙四十年 青空文庫
妻と子のために、また多少は、俗世間への見栄のために、何もわからぬながら、ただ懸命に書いて、お金をもらって、いつとは無しに老けてしまった。
太宰治 八十八夜 青空文庫
それでいてほとんど俗世の何事も知らないような飄逸なふうがあった。
寺田寅彦 亮の追憶 青空文庫
聖なる人間は取りも直さず俗世間にも健かな人間である。
岡本かの子 阿難と呪術師の娘 青空文庫
死ぬまで貧乏で、わがまま勝手な画ばかり描いて、世の中の人みんなに嘲笑せられて、けれども平気で誰にも頭を下げず、たまには好きなお酒を飲んで一生、俗世間に汚されずに過して行くお方だとばかり思って居りました。
太宰治 きりぎりす 青空文庫
俗世のみれんを捨て切れないのである。
太宰治 善蔵を思う 青空文庫
それによれば、何等の機縁が有ったのでも無く、我児が一人で世に立って行かれるようになったので、予ての心願に任せて至極安穏に、時至って瓜が蔕から離れるが如く俗世界からコロリと滑り出して後生願い一方の人となったのであろう。
幸田露伴 連環記 青空文庫
長順 ふむ、何を隠さう――徒らに俗世間の義理人情に囚へられ、新しき教の心もえ覚らぬ俗人|原、あの老耄の痩首|丁切り、吉利支丹宗へわが入門の手土産にな致さむ所存。
木下杢太郎 南蛮寺門前 青空文庫
作例 · 標準
彼は俗世の喧騒を離れ、隠遁生活を送っている。
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俗世のしがらみから解放されたいと願う。
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彼は俗世の欲を捨て、精神的な豊かさを求めた。
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