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娑婆

しゃば異読 シャバ
名詞
1
標準
this world
文例 · 用例
厭離一切娑婆世界の厭世観は、ヘルンの多くの作品中に一貫して、その特殊な文学情操の基調となってる。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫
風は峡間にどこからともなく漲って来て、樹々の葉は、婆娑婆娑と衣摺れのような音を立てる。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
おいらあ、一月娑婆に居りあ、お前さんなんかが、十年暮してるよりか、もっと、世間に通じちまうんだからね。
葉山嘉樹 乳色の靄 青空文庫
―― 今度は、三ヵ月は娑婆で暮したいな、と思うと、凡そ百日間は、彼には娑婆の風が吹いた。
葉山嘉樹 乳色の靄 青空文庫
」「生きてる間丈け、娑婆に置いて呉れ」 彼は手を合せて頼んだ。
葉山嘉樹 労働者の居ない船 青空文庫
それが出来なけりゃ、此の娑婆に生れて来て居ても、人間じゃ無えと云うんだ。
有島武郎 かんかん虫 青空文庫
突然、年増の行火の中へ、諸膝を突込んで、けろりとして、娑婆を見物、という澄ました顔付で、当っている。
泉鏡花 露肆 青空文庫
「でもね、娑婆気だの、洒落だの、見得だの、なんにもそんな態とでなしに、しようと思って、直ぐあの中へ、頭からお宝を撒ける人は、まあ、沢山ほかには無い。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
作例 · 標準
この娑婆の苦しみから逃れたいと、彼は山奥で隠遁生活を始めた。
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人生は短い、娑婆の煩悩に囚われず、清らかに生きよう。
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都会の喧騒を離れ、田舎で静かに暮らすことが、彼にとっての娑婆での安らぎだった。
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2
標準
the free world (outside of prison, the army, red light district, etc.)
作例 · 標準
長年の服役を終え、彼はついに娑婆の空気を吸うことができた。
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軍隊の規律から解放され、彼は久しぶりに娑婆での自由を満喫した。
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この業界から抜け出した今、ようやく娑婆で新しい人生を歩み始められる。
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3
標準
this corrupt world
作例 · 標準
権力と欲望にまみれたこの娑婆では、真実を見つけるのは難しい。
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彼は、この汚れた娑婆のしがらみから逃れ、純粋な心で生きたいと願っていた。
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SNSの炎上騒ぎを見ていると、つくづくこの娑婆は住みにくいと感じる。
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ウィキペディア

娑婆 は、仏教において、釈迦が衆生を教化するこの世界、すなわちこの世のこと。仏教における三千世界の総称であり、娑婆世界、娑界ともいう。「サハー」には、その意味を表す「忍土(にんど) 」という意訳語もある。忍土とは、「苦しみを耐え忍ぶ場所」という意味である。

出典: 娑婆 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0