勧請
かんじょう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
praying for the coming of a deity
文例 · 用例
市民の生活といっても、当時交通不便にして、富士登山が容易でなかったために、旧暦の六月|朔日には、市中と郊外にある富士山の形に擬えた小富士や、富士権現を勧請した小社に、市民が陸続参詣した。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
それと隣って、一段高く梯子段を上ったところに、浅間神社を勧請した離屋が、一屋建ててあり、紀伊殿御祈願所の木札や、文化年間にあげたという、太々神楽の額や、天保四年と記した中山道深谷宿、近江屋某の青銭をちりばめた奉納額などがあった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
そういうちょっと異なものがあったから、古く保食神即ち稲荷なども勧請してあったかも知れぬ。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
また亥の日には摩利支天には上げる数を増す、朔日十五日二十八日には妙見様へもという工合で、法華勧請の神々へ上げる。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
主人のなさけも勿論であるが、これも日ごろ信ずる稲荷大明神の霊験であるというので、お岩は自分の屋敷内にも彼の稲荷を勧請して朝夕に参拝した。
— 岡本綺堂 『四谷怪談異説』 青空文庫
故に古来最寄りの地点に神明を勧請し、社を建て、産土神として朝夕参り、朔望には、必ず村中ことごとく参り、もって神恩を謝し、聖徳を仰ぐ。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
知ることの浅く、尋ぬること怠るか、はたそれ詣ずる人の少きにや、諸国の寺院に、夫人を安置し勧請するものを聞くこと稀なり。
— 泉鏡花 『一景話題』 青空文庫
天長元年旱災の際、弘法大師天竺無熱池の善如竜王をこの池に勧請して、三日間あまねく天下に雨ふる。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
村の長たちが集まり、雨乞いのために古くから伝わる神の勧請を執り行った。
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新しい事業の成功を願い、社殿を建立して商売繁盛の神を勧請することに決めた。
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祭壇を整え、厳かな祝詞と共に神霊の勧請を願う神職の姿があった。
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「おや、このお札はわざわざ京都の神社から勧請したものなのかい?」
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標準
ceremonial transfer of a divided tutelary deity to a new location
作例 · 標準
神社の建て替えに伴い、仮殿へ御神体を勧請する儀式が厳かに進められた。
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元々の鎮座地から新しい社へと勧請された神様は、今も地域の人々を見守っている。
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歴史書を紐解くと、平安時代に京の都からこの地方へ分霊が勧請された経緯が記されている。
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祭りの最後には、神輿から本殿へと再び神霊を勧請する還座の儀が行われる。
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