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候鳥

こうちょう
名詞
1
標準
bird of passage
文例 · 用例
長い黐棹を肩に担ぎ、いざ鳥刺が参って候鳥はいぬかや大鳥はハアほいのホイ 当時|流行った鳥刺唄。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
いざ鳥刺が参って候鳥はいぬかや大鳥は 莫迦に暢気そうな歌声が本栖湖の畔から聞こえて来た。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
いざ鳥刺が参って候鳥はいぬかや大鳥は 頭巾、袖無し、裁着、黐棹、甚太郎が船に乗っていた。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
彼等は精彩ある巣をつくり、雛をつくり、海をわたつてとびゆく候鳥である。
大手拓次 藍色の蟇 青空文庫
地に墜ちる気流の行方にもがいては、刹那刹那の断面を過ぎる候鳥の黒く。
逸見猶吉 逸見猶吉詩集 青空文庫
それはね、夜になると、燈台の灯に向つて候鳥がまつしぐらに飛んできて、自らを光の塊まりに衝突せしめてね、頭を砕き、硝子に血しぶきを散らして、垂直にペルチカルマンにね、ペルパンヂキュレエルマンにね、暗闇の海へまつ逆様に墜落するのさ、鳥は愚かだよ。
坂口安吾 宿命の CANDIDE 青空文庫
現実をひとたび虚無と死へ還元し、さうして出発した火花のやうな頂点を縫ふ彼の精神史、それは彼の宿命的な詩の方法であるが、彼の現実も、矢張り愚かな候鳥となつて、ひた走り、熱狂し、死と共に自らの宇宙を終るほかに方法はないのであらう。
坂口安吾 宿命の CANDIDE 青空文庫
そのころ、新潟に、「候鳥」といふ倶楽部があつた。
――夢と知性―― 吹雪物語 青空文庫