公庁
こうちょう
名詞
標準
offices of a public or governmental organization (organisation)
文例 · 用例
女は豊雄を追って往って、「君|公庁に召され給うと聞きしより、かねて憐をかけつる隣の翁をかたらい、頓に野らなる宿のさまをこしらえ、我を捕んずときに鳴神響かせしは、まろやが計較りつるなり」と云い、神宝のことに関しては、「何とて女の盗み出すべき、前の夫の良らぬ心にてこそあれ」と云った。
— 雷峯怪蹟 『蛇性の婬』 青空文庫
最も退嬰的であると考えられていた教員、全逓・官公庁の職員も婦人をこめて今は前線に進んでいます。
— ――「女性を守る会」から―― 『国際民婦連へのメッセージ』 青空文庫
一般市民の過重な課税に対する抗議と官公庁勤務者たちの生活安定のためのたたかいとは互に共通な生活擁護の必然を理解しあっている。
— 宮本百合子 『今日の日本の文化問題』 青空文庫
日蓮はここにおいて決するところあり、自ら進んで、積極的に十一通の檄文を書いて、幕府の要路及び代表的宗教家に送って、正々堂々と、公庁が対決的討論をなさんことを申しいどんだ。
— ――予言僧日蓮―― 『学生と先哲』 青空文庫
『甲斐国志』はまた里人云、古ヘヨリ本郡ニ白鶴二羽アリ、富士ノ麓吉田、明見、忍草等、水辺ノ地ヲ求メ常ニ遊ベリ、本ハ三羽ナリ、元禄十一戊寅三月一鶴死ス、里人公庁ニ訴ヘ、令シテ下吉田ノ北原ニ埋メ、塚ヲ築キ号鶴塚ト、今尚存セリ、蓋郡名ノ起ル所ナリト云。
— 木暮理太郎 『マル及ムレについて』 青空文庫
羅馬公庁ピラトの邸へ、カヤパ達はイエスをしょびいて行った。
— 国枝史郎 『銀三十枚』 青空文庫
そればかりではなく、所謂官吏だけではなく一般の公吏や官公庁の雇員までも含むことが往々だ。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
この能率主義者の一団が、お役人の暑中の半ドンは、晩まで働いている民間の労働者に較べて、甚だ社会的に不当だという考えから、官公庁の夏季執務時間を民間の銀行、会社並みに改めることの可否に就いて、各方面に賛否の問い合わせを発したものである。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫