丹紅
たんこう
名詞
標準
red
文例 · 用例
爪紅のやうに、しかしもつと情感的な丹紅を漲らせながら、ピンと張りきつた彼女の腹部の皮膚が、その印象がきびしく自らの眼にあざやかだつた。
— 神西清 『青いポアン』 青空文庫
わたしは一たんこうと決めたらどこまでもそれで通すのが好き。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
いったんこうとにらんで乗り出した以上は、どのようにしてもそなたたちのために尽くしてみようと思うが、どうじゃ。
— 達磨を好く遊女 『右門捕物帖』 青空文庫
」 しかし、名人がいったんこうしてごろりと横になりながら、ひとたびその手があごのあたりを散歩しはじめたとなったら、もう梃子でも動くものではない。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
それにいったんこうして敵を退けたところで、朝敵になっていつまでも手向かいがしつづけられるものではない。
— 楠山正雄 『鎮西八郎』 青空文庫
老人にありがちな、いったんこうと思いこんだら絶対に、ひとの言葉をきこうとしない、かたくなさからであろうか。
— 海野十三 『少年探偵長』 青空文庫
実はわたしも旦那のお帰りまでお待ちなさるようにと申し上げて見たのじゃが、あのお気質で、いったんこうと言い出しなすった事は否応なしにやり遂げるお方だから、とうとうあの通りになったンで。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
」「はい……いいえ」「拙者もさとったよ、ははははは、いや、いったんこうはっきりお前の心がおれを離れたとわかってみれば、拙者も男、いたずらにたましいの抜けた残骸を抱いて快しとはせぬ。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
作例 · 標準
夕焼け空が燃えるような丹紅に染まり、息をのむほどだった。
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彼の描く富士山は、丹紅の鮮やかな色彩で表現されていた。
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寺院の柱には、丹紅の漆が塗られ、荘厳な雰囲気を醸し出している。
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