鍛工
たんこう
名詞
標準
metal worker
文例 · 用例
やがて伍長の肩書も持たば、鍛工場の取締りとも言はれなば、家は今少し広く、小女の走り使ひを置きて、そのかよわき身に水は汲まさじ。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
見よ、釈迦は最後に鍛工チェンダというものの捧げたる食物を受けた。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
次に明治十四年の『ネーチュール』から片方の履を失った馬が鍛工の店頭に立ちて追えどもまた来る故、その足を見てこれと解り履を作りて付けやると、これで済んだかという顔付で暫く鍛工を見詰め、一、二度踏み試みて快げに嘶き疾く馳せ帰った話を引きいる。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
突き当りの石扉の奥が屍室で、その扉面には、有名な聖パトリックの讃詩――「|異教徒の凶律に対し、また女人・鍛工及びドルイド呪僧の呪文に対して」――の全文が刻まれていた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
すでに封建の社会はその生産者たる人民をして、ことごとくみずから鍛工となりて耕具を作り、みずから農夫となりてこれを耕し、みずから料理人となりてこれを調理し、その近海を航せんとするにはみずから舟大工とならざるべからず。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
二三九 賢人は漸々に分々に刹那刹那に、鍛工が銀の(垢を除くが)如く己の垢を除くべし。
— 荻原雲來訳註 『法句經』 青空文庫
デューレルはハンガリー生まれの一鍛工の子にして、ドイツのニュールンベルクに生まれた。
— 三上義夫 『芸術と数学及び科学』 青空文庫
五〇 多々羅という地名 自分は久しく東西の各府県にわたってタタラという地名があって、とりわけ山中に多いことを注意していたがいかに砂鉄の分布でもおおよそ限りのあるものであろうから、その起原をことごとく鍛工または鋳工の居住に帰するのは無理であろうと思うていた。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
作例 · 標準
村の鍛工は、農具や刃物を作ることで生計を立てていた。
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熟練の鍛工が打つ鉄は、驚くほど丈夫で美しい。
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現代においても、伝統的な鍛工の技術は受け継がれている。
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