幻辞.com

官稲

かんとう
名詞
1
標準
state-owned rice (ritsuryō system)
文例 · 用例
官稲荷の傍の待合を出た一人の女は、浅草神社の背後を通って、観音堂の横手に往こうとして、右側の路ぶちに立った大きな公孫樹の処まで往くと、その幹の陰に隠れていたらしい中折帽を冠た壮い男が、ひらひらと蝙蝠のように出て来てその女と擦れ違った。
田中貢太郎 水魔 青空文庫
今春二月十二日、私は戦後はじめてささやかに新築された朱塗の浅草観音堂に女房と詣で次いで三社さま披官稲荷に参詣、旧宮戸座跡を散策した。
正岡容 浅草燈籠 青空文庫
と、その時、被官稲荷の方に眼をやったドサ貫が、「――おや」 私もそっちを見て、おやと眼を張って、「あれは、サーちゃんじゃないかな」「――そうだ。
高見順 如何なる星の下に 青空文庫
そのさきに粋筋の人たちがよく願をかける被官稲荷がある。
高見順 如何なる星の下に 青空文庫
官稲荷の前に行った時は、私たちに気づかぬサーちゃんは浅草神社の方へ急ぎ足で去っていて、私もドサ貫もあえて呼びとめようとはしなかった。
高見順 如何なる星の下に 青空文庫
この原理を敷衍すれば、菓子は「くわし」と書かずして「かし」と書き、關東は「くわんとう」でなくして「かんとう」、蝶は「てふ」でなくして、「ちよー」と書くべき筈である。
萩原朔太郎 ローマ字論者への質疑 青空文庫
飴の湯、かんとう焼、白玉焼、葛饅頭、粟の餅。
泉鏡花 卵塔場の天女 青空文庫
全く無事で、がんりきのがの字も聞えず、今日もいい天気で、障子の外に老梅の影が、かんかんとうつっている。
めいろの巻 大菩薩峠 青空文庫
作例 · 標準
律令制下において、官稲は飢饉に備えるための備蓄米としてだけでなく、出挙の元本としても活用された。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
正倉に納められた官稲の管理状況を厳しく検査するため、中央から検税使が派遣された。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「今年の官稲の収穫量は、例年に比べて随分と少ないようだが、これでは冬を越せるのか不安だ」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview