少時
しょうじ
名詞副詞
標準
one's early days
文例 · 用例
吹屋の姐さんは吃驚した半身を店から出せば、筆屋の老翁は二三歩往來へ進み出て、共に引き行く人浪の趾を見送る事、少時焉たり。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
千住よりの小蒸気けたゝましき笛ならして過ぐれば余波|舷をあおる事少時。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
近頃は西洋人も婦人まで草鞋にて登る由なりなどしきりに得意の様なりしが果ては問わず語りに人の難儀をよそに見られぬ私の性分までかつぎ出して少時も饒舌り止めず、面白き爺さんなり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
池の波紋が遂に汀に達すると、そこに浮いている木の葉や板片が動揺し少時してまたもとの静平に復する。
— 寺田寅彦 『無線電信の近状』 青空文庫
しかるにかくのごとき管に少時続けて電流を通すと、中の瓦斯がだんだんに稀薄の度を増し、遂にある度に達すると電流は通らなくなり、従って光も消えてしまう。
— 寺田寅彦 『ムーア灯』 青空文庫
渡しを渡った向岸の茶店の傍にはこの頃毎日のように街の中心から私を尋ねて来る途中、画架を立てて少時、河岸の写生をしている画学生がいる。
— 岡本かの子 『桃のある風景』 青空文庫
宮の下で下りて少時待っているうちに、次の箱根町行が来たが、これも満員で座席がないらしいので躊躇していたら、待合所の乗客係が気を利かして居合わせたハイヤーを別に仕立ててバス代用に提供してくれた。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
階段を上りつめてドアの前に少時|佇む。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
作例 · 標準
少時の頃に遊んだあの川も、今では護岸工事ですっかり姿を変えてしまった。
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彼は少時より神童と謳われ、十代で数学の難問をいくつも解いたという。
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少時、共に学んだ旧友と再会し、当時の思い出話に花を咲かせた。
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