帰帆
きはん
名詞動詞-サ変
標準
returning sailboat
文例 · 用例
仮えば矢走せの帰帆を意味するのだろう、僅に白い大きな円い月とまばらにとぶ雁で夕景を偲ばせる湖面に、そばだつ山は、なだらかな、浮世絵風の山である。
— 宮本百合子 『一九二三年夏』 青空文庫
帰帆もまた同様なり。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
帰帆の作に曰く「六幅蒲帆破浪行。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
紅海に船|早や浮ぶ帰帆|疾し五月十四日 スヱズ運河通過、紅海に入る。
— 高浜虚子 『五百五十句』 青空文庫
これがかねて噂にも聞く牧谿の遠浦帰帆之図。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
……この男が、遠浦帰帆など持って、持ち負けせぬかな?
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
けれど、島井家の楢柴の茶入れも、神谷家に伝来する牧谿の遠浦帰帆も、ともに博多の名物として有名なものだけに、信長も無碍に云い出しかねていたのである。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
信長の年頃ともならば、やがては遠浦帰帆を持っても然るべき茶人となり得よう。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
夕焼けに染まる海原を、一艘の帰帆が港を目指して進んでいく。
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嵐の予兆を感じ取った漁師たちは、急いで帰帆の途に就いた。
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遠くに見える帰帆の白帆が、静かな入り江に平和な光景をもたらしている。
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