帰路
きろ
名詞頻度ランク #14528 · 青空 347 例
標準
return journey
文例 · 用例
帰路のバスを待っていると葬礼の行列が通る。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
帰路の駒ヶ岳には虹が山腹にかかって焼土を五彩にいろどっていた。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
子供等もこの発見にひどく興味を感じて、帰路にもう一遍よく見定めようということに衆議一決した。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
帰路仏国へ渡ってパリでも若干の講演を試みた。
— 寺田寅彦 『工学博士末広恭二君』 青空文庫
帰ろうと云う決心極めて薄弱であるので未だ吾からだを動して帰路に向わしむる程の力がないのだ。
— 伊藤左千夫 『根岸庵訪問の記』 青空文庫
「――チタ子とは数日前、私が夙川の舞踊場の踊りの帰路を立寄ったR酒場で会ったのです。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
この日も鷹見は、帰路にぜひ寄れと勧めますから、上田とともに三人連れ立って行って、夫人のお手料理としては少し上等すぎる馳走になって、酒も飲んで「あの時分」が始まりましたが、鷹見はもとの快活な調子で、「時に樋口という男はどうしたろう」と話が鸚鵡の一件になりました。
— 国木田独歩 『あの時分』 青空文庫
帰路は夕日を背負って走るので武蔵野特有の雑木林の聚落がその可能な最も美しい色彩で描き出されていた。
— 寺田寅彦 『異質触媒作用』 青空文庫