羈絆
きはん
名詞
標準
fetters
文例 · 用例
津田君といえども伝習の羈絆を脱却するのは困難である。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
窮屈な羈絆の暑さのない所には自由の涼しさもあるはずはない。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
彼は焔に包まれて、宙に浮いてゐるやうな、目まぐるしい心の軽さを覚えて、総ての羈絆を絶ち切つて、何処までも羽をのす事が出来るやうにも思つた。
— 有島武郎 『An Incident』 青空文庫
でもそういう責任や羈絆を感ずれば感ずる程また一方に家庭への反逆心も起ろうというもんです。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
要は只これらの羈絆と掣肘とを放れて、予は予が独自なる個性の印象に奔放なる可く、自由ならんことを欲するものなり。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
立派な音楽は聴く人を凡ての地上の羈絆から切り放す。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
それは宗教が全く智的生活の羈絆に自己を委ね終ったからである。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
当時思うよう、学問は必ずしも独学にて成し遂げられないことはあるまい、むしろ学校の羈絆を脱して自由に読書するに如くはないと。
— 西田幾多郎 『或教授の退職の辞』 青空文庫
作例 · 標準
古い因習という羈絆を断ち切り、彼女は単身都会へと旅立った。
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国家間の同盟は、時に互いの行動を縛る重い羈絆となることもある。
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「自由になりたいんだ」彼は家族という羈絆さえも疎ましく感じ始めていた。
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