正定
しょうじょう
名詞
標準
right concentration
文例 · 用例
そも損得を云おうなら、善悪邪正定まらぬ今の世、人の臣となるは損の又損、大だわけ無器量でも人の主となるが得、次いでは世を棄てて坊主になる了休如きが大の得。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
仏は知見を以って何事も、広く知食すことなれば、そなたの念仏代りの言葉をも、とくと事情をお汲み取りなされ、念仏に通用さして下さるはもとより、只今|正定聚の数に入り、極楽往生疑いなし。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
文化二年に職にゐたのは、肥田豊後守|頼常、成瀬|因幡守正定であつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
東大番頭は三河新城の菅沼織部正定忠、西大番頭は河内狭山の北条|遠江守氏春である。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
念仏だけが正定の業です。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
とにかく、正定と云へば、保定にまさる激戦の跡である。
— 岸田國士 『北支物情』 青空文庫
話に聞くと、保定の占領は、全ジヤーナリズムがその筆力を集注したわりに、あつけない戦闘であつたのに反し、正定の方は、その後をうけて、ニユースが幾分省略された傾きがあるらしい。
— 岸田國士 『北支物情』 青空文庫
そこで善導の釈義を辿って遂に、一心専念弥陀名号 行住坐臥不問時節 久近念念不捨者 是名正定之業順彼仏願故 という文につき当って末世の凡夫は弥陀の名号を称することによって、阿弥陀仏の願いに乗じて確かに往生を得るのだという確信に至り着いた。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
作例 · 標準
八正道の一つである正定は、心を一つの対象に集中させることを意味する。
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修行僧は深い正定の境地に入り、外界の音すら聞こえない状態になった。
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正しい智慧を得るためには、乱れた心を静める正定が不可欠である。
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