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溶溶

ようよう
形容詞-たる副詞-と
1
標準
vast
文例 · 用例
女の体を呑んでしまった大川の水は、何のこだわりもないように暈された月の光の下を溶溶として流れた。
田中貢太郎 水魔 青空文庫
張文姫(鮑参軍妻)渓口雲詩にいふ、溶溶渓口雲、纔向渓中吐、不復帰渓中、還作渓中雨(溶々たる渓口の雲、纔に渓中に向つて吐く。
河上肇 閑人詩話 青空文庫
セエヌは常に藍を湛へて溶溶と流れて居るが、テエムスは何時も甚だしく濁つて忙し相である。
與謝野寛、與謝野晶子 巴里より 青空文庫
婦人連れの事なれば奮発してようよう上等に乗ればこれもやはりギシつみにて呼吸も出来ざるをようようにして上野へ着けば雨も小止みとなりける。
寺田寅彦 半日ある記 青空文庫
ようよう散じて後れ帰るもの疎なり。
寺田寅彦 半日ある記 青空文庫
駅員の不機嫌顔甚だしきも官線はやはり官線だけの権力とか云うものあるべしと、かしこみて願い奉りようよう切符を頂戴して立ちいずれば吹き上ぐる朝嵐に藁帽飛んでぬかるみを走る事|数間、ようやく追い付きて取止めたれど泥にまみれてあまり立派ならぬ帽の更に見ばえを落したる重ね/\の失敗なり。
寺田寅彦 東上記 青空文庫
ようよう立上がりて下流へ行く。
寺田寅彦 東上記 青空文庫
危き橋をようように這いわたりて終に下り着くに滝のしぶき一面に雨の如く足もとより逆に吹きあぐるさますさまじく恐ろしく暫くも彳みかねつ。
伊藤左千夫 滝見の旅 青空文庫
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