揚々
ようよう
形容詞-たる副詞-と
標準
triumphant
文例 · 用例
すすめられるままに、ただ阿呆のように、しっかりビイルを飲んで、そうして長押の写真を見て、無礼極まる質問を発して、そうして意気揚々と引上げて来た私の日本一の間抜けた姿を思い、頬が赤くなり、耳が赤くなり、胃腑まで赤くなるような気持であった。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
S=道―― 鼻唄唄って意気揚々と三次が行く。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
S=街道 意気揚々と武蔵等二名が、 此の城下を去って行きました。
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
そら、かわいがっておやり」という一編のクライマックスがあって、さて最後には消防隊が引き上げる光景、クジマの顔には焼けど、額には血、目の縁は黒くなって、そうして平気で揚々と引き上げて行くところで「おしまい」である。
— 寺田寅彦 『火事教育』 青空文庫
後に続く木川子、それにかく申す吾輩、殿軍としては五尺六寸ヌーボー式を発揮した未醒画伯、孰れも着茣蓙を羽織って、意気揚々|塩原へこそ乗りこんだり。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
」 と揚々として頤髯掻い撫ずれば、美人はひたすら媚を献じ、「ねえ貴下、私はなんの因果で弱小な土地に生れたんでしょう。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
対の扮装の袖を連ねて侍女二|人陪乗し、馭者台には煙突帽を戴きたる蓄髯の漢あり、晏子の馭者の揚々たるにて主公の威権|想うべし。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
しかるに万死の貧民に向って道を譲らざる無礼を責め、無慙なる馬丁は渠を溝際に投飛ばして命縷将に絶えなんとする時、馬車は揚々として立去れり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫