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空間

くうかん
名詞頻度ランク #1437 · 青空 5239
1
標準
space
文例 · 用例
即ち実在は人間の思考作用に入り来るや空間化され、而してその空間化されし実在に於ては、主語と客語は常に転換され得る。
中原中也 詩に関する話 青空文庫
目的もない空間の或一点を、蜘蛛の巣のやうな鈍い眼光で見入りながら、自分が今何を話したかも忘れて、「さう、なくちや――なくちやならぬ」と繰返した。
中原中也 校長 青空文庫
彼は空間的、人事的である。
中原中也 河上に呈する詩論 青空文庫
そしてこの恋人は、過去にも実在した如く、現在にも実在し、時間と空間の彼岸において、永遠に悩ましく、恋しく、追懐深く慕われるのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
即ち言えば、常に変化する空間、経過する時間の中で、ただ一つの凧(追憶へのイメージ)だけが、不断に悲しく寂しげに、穹窿の上に実在しているのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
芭蕉の郷愁が、旅に病んで枯野を行く空間上の表現にあったに反し、蕪村の郷愁が多く時間上の表象にあったことを、読者は特に注意して鑑賞すべきである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
こうした同じ「心の家郷」を、芭蕉は空間の所在に求め、雲水の如く生涯を漂泊の旅に暮した。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
しかしこの二つの、時間的にも空間的にも遠く距れた心像をつなぎ合せている何物かがあるだけはたしかでなければならない。
寺田寅彦 二つの正月 青空文庫
ウィキペディア

空間 とは、(日常の用語)大きさを持った入れ物。 (哲学)時間と共に物質界を成立させる基礎形式。アリストテレスなどに古代ギリシアの思想では、個々の物が占有する場所 である。カントは空間を時間とともに人間精神の「直観形式」だとする立場を呈示した。 (物理)ニュートンは、空間を3次元のユークリッド空間、すなわち、3方向に無限に拡がるものとする数学を用いてニュートン力学体系を構築した。そして「(空間は)そのnature(本性)において、外界のいかなるものとも関係がなく、常に同じままで(不変)、不動」と記述した。 「万有引力」という考え方(遠隔作用論の一種)を提示し、宇宙の空間のすべての点が、全ての天体の位置と質量を「知って」いる、と考え、空間というのは「神の感覚中枢 」であると述べた。空間を絶対と見なしたニュートンに対して、(ニュートン同様に大御所であった)ライプニッツは空間は相対的なものである、と見なし、論戦が繰り広げられた。アインシュタインの特殊相対性理論では、空間と時間はミンコフスキー時空という一体のものとして記述され、さらに一般相対性理論では、物質(質量)の存在により「曲がる」4次元リーマン空間として記述された。20世紀後半に発展した超弦理論では空間は9次元だとされる。→#自然哲学における空間、#物理学における空間。 (数学)→#数学における空間。ユークリッド空間、非ユークリッド空間、空間 (数学)(集合に幾何学的構造を併せて考えたもの)など。 (建築) →#建築における空間

出典: 空間 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0