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ふく
名詞頻度ランク #2689 · 青空 3548
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文例 · 用例
良いお天気で、二間程の、下高井戸駅通りは秋の日をうけて黄色く乾いてゐる。
――不真面目なわが心…… その一週間 青空文庫
彼女が屋根と屋根との間から落ちる、やつと自分の背程の日向に、自分のおかつぱの影を見付けた時に、小僧とお祖母さんの話声が聞え出してゐた。
中原中也 良子 青空文庫
彼の笑といふ笑は哄笑であり、その度に鳩尾の上辺りに垂れてゐる白の、広く厚くもある旧式の羽織紐が、トロントロンと揺れた。
中原中也 校長 青空文庫
而もその夫といふのは、アメリカイズムの流行中心である映画会社にゐるにも関はらず、珍しくも太い横の長い口鬚をつけて、ゐて、女に甘えられるのが嫌だといふのではないが、そんな新式な甘え方を、調子よく受け取れるといふ格恰の男ではなかつた。
――飜弄さる 蜻蛉 青空文庫
福見や河野が洋行する話や、桜井が内務省の参事官でを利かせているような話が出ると竹村君は気の乗らぬ返辞をしてふっと話題を転ずるのであった。
寺田寅彦 まじょりか皿 青空文庫
入学証書と云ったような一尺五寸|長二尺ほどの紙に大きな活字で皇帝や総長の名を黒々と印刷したものを貰ったが文句はラテン語で何の事か分らない、見ていると気の遠くなるようなものであった。
寺田寅彦 ベルリン大学(1909-1910) 青空文庫
客車の中は白塗りのがらんどうで、ただ片側の壁にの狭い棚のような腰掛があるだけである。
寺田寅彦 ベルリン大学(1909-1910) 青空文庫
異郷で迎えた正月も数ある中でどうしてこの武雄温泉とナポリと二つの正月が割合に鮮明な絵となって、そうして対のようになって残っているのか。
寺田寅彦 二つの正月 青空文庫
作例 · 標準
床の間には、季節の花が描かれた美しい掛け軸(ふく)が飾られていた。
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彼は代々伝わる名画のふくを大切に保管している。
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美術館では、歴史的な意味を持つ貴重なふくが展示されている。
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作例 · 標準
展示室には、様々な時代のふくが十ほど展示されていた。
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彼は祖父から受け継いだ古いふくを、丁寧に一ずつ広げて見せた。
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この茶室には、一の掛け軸だけが静かにかけられている。
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