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勧懲

かんちょう
名詞
1
標準
rewarding good and punishing evil
文例 · 用例
謂ふ所の勧善懲悪なるものも、斯る者が善なり、斯るものが悪なりと定めて、之に対する勧懲を加へんとしたる者にして、未だ以て真正の勧懲なりと云ふ可からず。
北村透谷 内部生命論 青空文庫
真正の勧懲は心の経験の上に立たざるべからず、即ち|内部の生命の上に立たざるべからず、故に内部の生命を認めざる勧懲主義は、到底真正の勧懲なりと云ふべからざるなり。
北村透谷 内部生命論 青空文庫
勧善懲悪を目的とする写実派も、此目的を外れたらば何の勧懲もあらざるなり。
北村透谷 内部生命論 青空文庫
而して吾人は不幸にも、世益主義(世道人心を益せざるべからずといふ論)、勧懲主義(善を勧め悪を懲らすべしといふ論)、及び目的主義(何か目的を置きて之に対して云々すべしといふ論)、等が古来より尤も多く主要の位地に立てるを見出すなり。
北村透谷 明治文学管見 青空文庫
勧善懲悪主義は支那思想より入り来りたる小説の大本の主義なれば、馬琴と雖是に感染せざるを得ざるは勢の然らしむる所なるが、馬琴の中には別に勧懲主義排斥論をして浸犯するを得ざらしむるものゝ存するあるなり。
北村透谷 処女の純潔を論ず 青空文庫
或はまた国民性を言ふものの意は所謂勧懲主義、教訓主義の再興にありとも解せられざるにあらず、則ち功利的見地に立ちて今の文学を律せんとするものとも解せられざるべきか。
綱島梁川 国民性と文学 青空文庫
功利と文学との関係は正当には如何に解すべきかは此に論ぜずとするも、単なる勧懲主義、単なる教訓主義は以て文学の真意義を蔽ひ得べしとするか。
綱島梁川 国民性と文学 青空文庫
小説に勧懲摸写の二あれど、云々の故に摸写こそ小説の真面目なれ。
二葉亭四迷 小説総論 青空文庫
作例 · 標準
時代劇の多くは、悪代官が最後に裁かれるという勧懲の物語構造を持っている。
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彼は、単純な勧懲の枠に収まらない、人間の多面性を描く小説を好んだ。
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幼い頃に読んだ絵本の勧懲の教えは、今でも彼の道徳観の基礎となっている。
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