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薄光

はっこう
名詞
1
標準
faint light
文例 · 用例
主人は便所の窓を明けたが、外面は雨でも月があるから薄光でそこらが朧に見える。
国木田独歩 郊外 青空文庫
変に跨ぎ心地が悪うございますから、避けて通ろうといたしますと、右の薄光りの影の先を、ころころと何か転げる、たちまち顔が露れたようでございましたっけ、熟く見ると、兎なんで。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
螢の薄光で、微に見える其の姿は、何樣なに薄氣味惡く見えたろう。
三島霜川 水郷 青空文庫
描きさしの画の傍に逸作は胡坐をかき、茶菓子の椿餅の椿の葉を剥がして黄昏の薄光に頻りに色を検めて見ていた。
岡本かの子 雛妓 青空文庫
かうがうしその薄光、寂び寂びしプラチナのすぢ、濃き淡き峰の畳みに、引きちがふ山の小襞に、また雨と和み注げり、柔かき金色の霧。
北原白秋 観相の秋 青空文庫
そのビルデングの背中に高く高く突上げられた十坪ほどの灰色の平面から薄光りする雨がスイスイスイと無限に落ちて来る。
夢野久作 冥土行進曲 青空文庫
靴も脱がずに縁側に腰かけていると、ホンの暫くの間だけわが家の庭の景色を薄光に見ることができる。
堺利彦 獄中生活 青空文庫
まだ地上は闇で、空だけが銀の薄光を放っていた。
鷹野つぎ 青空文庫
作例 · 標準
夜が更けるにつれ、部屋には窓から差し込む薄光だけが残った。
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薄光の中、彼女は静かに本を読んでいた。
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街灯の薄光が、雨に濡れた路面をぼんやりと照らしている。
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