御殿
ごてん
名詞頻度ランク #25165 · 青空 1734 例
標準
palace
文例 · 用例
御殿場にて乗客更に増したる窮屈さ、こうなれば日の照らぬがせめてもの仕合せなり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
一八の屋根に鶏鳴きて雨を帯びたる風山田に青く、車中には御殿場より乗りし爺が提げたる鈴虫なくなど、海抜幾百尺の静かさ淋しささま/″\に嬉しく、哀れを止むる馬士歌の箱根八里も山を貫き渓をかける汽車なれば関守の前に額地にすりつくる面倒もなければ煙草一服の間に山北につく。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
隣りに坐りし静岡の商人二人しきりに関西の暴風を語り米相場を説けば向うに腰かけし文身の老人御殿場の料理屋の亭主と云えるが富士登山の景況を語る。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
」 見渡すかぎり平坦の、曠野と言つていいくらゐの鈍く光る大廣間で、御殿らしいものの影は、どこにも無い。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
」「乙姫がひとりおやすみになるのに、大きい御殿なんか要らないぢやありませんか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
井の頭の池のところから、石の段々を、二十いくつ登つて、それから、だらだらの坂を半丁ほど登ると、御殿山である。
— 太宰治 『貪婪禍』 青空文庫
夜九時、大風|室を四匝せる石壁を透徹して雷吼す、駭魄して耳目きはめて鋭敏となり、昨夜御殿場旅館階上の月を憶ひ起し、一人|窃に戸を排して出で、火孔に吹き飛ばされぬ用心して、這ふが如く剣ヶ峰に到り、その一角にしがみ附きて観る。
— ――明治三十六年八月七日御殿場口にて観察―― 『霧の不二、月の不二』 青空文庫
二 裾野の水車 本年の富士登山二回の中、第一回は大宮口から頂上をかけて、途中で泊らず、須走口に下山、第二回は吉田口から五合目まで馬で行き、そこの室に一泊、御中道を北から南へと逆廻りして、御殿場に下りた。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
作例 · 標準
昔、この場所には豪華な御殿が建っていたそうだ。
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おとぎ話に出てくるような美しい御殿に住んでみたい。
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京都には歴史を感じさせる御殿が多く残っている。
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