重器
じゅうき
名詞
標準
treasure
文例 · 用例
『明良洪範』二四には、天正十七年四月、秀吉初め男子(名は棄君)を生む、氏郷累代の重器たる、秀郷|蜈蚣射たる矢の根一本|献る、この子三歳で早世したので、葬処妙心寺へかの鏃を納めたとあるから見ると、氏郷重代の宝だったらしい。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
細川家の重器の一つであった。
— 菊池寛 『恩を返す話』 青空文庫
その一人ひとりが、外套手荷物その他機上へ運び入れるもののすべてを身につけたまま、順々に計重器のうえに立たされて、体重とその衣類手廻品の総合重量を取られる。
— 虹を渡る日 『踊る地平線』 青空文庫
また本年四月、我輩の故郷なる伊予の宇和島にて、旧藩主伊達家の就封三百年記念として、藩祖を祀った鶴島神社の大祭が行われたが、その時旧城の天主閣において、伊達家の重器展覧会が開かれた。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
今日の仕事の結終を急いでつけようとするのでもあろうか無数に並んでいる工場からは、鉄槌の音や機重器の音や汽缶の音がさも忙しく追い立てるように聞えて来る。
— 国枝史郎 『死の航海』 青空文庫
弓が袋に納つた世の中には、さし物の名目からまといが忘れられ、三軍を麾いた重器を、火事場へ押し出す様になつたのである。
— 折口信夫 『まといの話』 青空文庫
藤原氏の氏長者が持ち傳へたと言ふので、皇室の三種の神器に次ぐ樣な貴重な感情を起させた朱器・臺盤と言ふ重器は、何の爲に尊いのか、何をする物であつたか、私はまだ其説明を聞いたことがない。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
此が何の爲に、重器として傳へられる資格を持つのか。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
作例 · 標準
その壺は、代々伝わる家の重器だ。
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博物館には、国の重器が数多く展示されている。
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彼女にとって、この手紙は何よりも大切な重器だった。
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