孝心
こうしん
名詞
標準
filial devotion
文例 · 用例
資性|穎慧温和、孝心深くましまして、父君の病みたまえる間、三歳に亘りて昼夜|膝下を離れたまわず、薨れさせたもうに及びては、思慕の情、悲哀の涙、絶ゆる間もなくて、身も細々と瘠せ細りたまいぬ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
むかしむかし棄老国と号ばれたる国ありて、其国に住めるものは、自己が父母の老い衰へて物の役にも立たずなれば、老人は国の費えなりとて遠き山の奥野の末なんどに駆り棄つるを恒例とし、また一国の常法となしゐけるが、ここに一人の孝心深き大臣ありけり。
— 幸田露伴 『印度の古話』 青空文庫
されども元来孝心深き大臣の、如何で然る酷きことをなし得べき。
— 幸田露伴 『印度の古話』 青空文庫
「また、今時に珍しい、学校でも、倫理、道徳、修身の方を御研究もなされば、お教えもなさいます、学士は至っての御孝心。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
母の死は孝心深き著者(著者の孝心の深かつたことは著者の多くの著作によつて窺はれる)にどれだけの打撃であつたか知れない。
— 石川啄木 『小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息』 青空文庫
不幸で沈んだと名乗る淵はないけれども、孝心なと聞けば懐しい流れの花の、旅の衣の俤に立ったのが、しがらみかかる部屋の入口。
— 泉鏡花 『縁結び』 青空文庫
殊に奈美女は孝心深き娘なり。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
われは生涯、女を絶ち、おとなしき娘御の孝心に酬いまゐらすべし。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
作例 · 標準
幼い頃から親に仕える孝心を忘れず、彼は日々励んでいる。
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