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紅唇

こうしん
名詞
1
標準
red lips
文例 · 用例
「おや、おや、きょうは、どういう風の吹きまわしか、紅唇、火を吐くの盛観を呈している。
太宰治 新ハムレット 青空文庫
源吉は、しっとりとした重みを胸に受け、彼女の血に溢れた紅唇に、吸い寄せられた時、彼の脳の襞の何処を捜しても「轢殺の苦」なぞは、まるでなかった。
蘭郁二郎 鉄路 青空文庫
しかし、触って見ると、このかけらは湿っている……(葉ちゃんの唾だな) その瞬間、黒吉の頭には、衣裳部屋で、葉子が忙しそうにこの煎餅を咥えていた光景と、それにつづいてクロオズアップされた、彼女の、あの可愛い紅唇とが、アリアリと浮んだ。
蘭郁二郎 夢鬼 青空文庫
そして明るい瞳と小気味よい鼻は静観の美であり、かすかに開かれた紅唇から覗く、光さえ浮んだ皓歯は、観客の心臓を他愛もなく刳るのだ。
蘭郁二郎 夢鬼 青空文庫
(俺が怒られると思って、心配したのかな) 彼は、葉子の、可愛いい紅唇を憶い出した。
蘭郁二郎 夢鬼 青空文庫
浪路は、片手を脇息にかけて、紅唇にほほえみをうかべようとするのだったが、その微笑は口ばたに硬ばりついて、かえって、神経的な痙攣をあらわすにすぎなかった。
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
厭なら、厭と言や――頼みはせぬぞえ」 柳眉は引き釣り、紅唇はゆがんで、生え際の毛が、ざわざわと逆立つようにさえおもわれるのだった。
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
」 雪之丞の紅唇が、冷たくほころびた。
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
作例 · 標準
彼女の透き通るような肌に、鮮やかな紅唇が際立っていた。
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