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危殆

きたい
名詞
1
標準
danger
文例 · 用例
而して尤も危殆なるものを布引山となす。
長塚節 草津行 青空文庫
海水はその緑なる苔皮をして、高く石壁に攀ぢ登らしめ、巍々たる大理石の宮殿も、これが爲めに水中に沈まんと欲する状をなし、人をして危殆の念を生ぜしむ。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
ロメーンスの説に狐が足を係蹄に捉われて危殆と見ると即刻自ら咬み切って逃ぐるは事実だとある。
虎に関する史話と伝説民俗 十二支考 青空文庫
予今時のいわゆる人種改良とか善胎学とか唱うる目的は至って結構だが、その基礎とさるる材料が甚だ危殆なるに呆れ、年来潜心その蒐集を事とし、不毛一件ごときも一大問題としていかな瑣聞をも蔑せず。
馬に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
無態度の態度は、傍より看れば其道が険悪でもあり危殆でもあらう。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
是より正教は柏軒を疎んじ、柏軒の立場は頗危殆に赴いた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
若し旅中に事があつて、蘭方医と漢方医とが見る所を異にすると、柏軒先生は自ら危殆の地位に立つて其衝に当らなくてはならぬのであつた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
若し広く時勢を観るときは、先生の地位は危殆を極めてゐた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫