気体
きたい
名詞頻度ランク #21118 · 青空 140 例
標準
gas
文例 · 用例
※思惑よ、汝 古く暗き気体よ、わが裡より去れよかし!
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
麓はよし地上の山にしろ、頂はそれに何の縁もない雲に代って空から湧くまた一つの気体の別山なのではあるまいか。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
わしは時には、白い気体となって飛んで居たり、黒い土となって居たり、様々な形や色に変って居るが、しかし、どんな時でも、何に変っても私は私なのじゃ。
— 岡本かの子 『トシオの見たもの』 青空文庫
それに今迄わたくしが望んで居たあなたは、ただ純で美しい女のあなたであったものが今朝あのお言葉を伺った後はあなたが気体のような超人間的なものに見做されて仕舞って、あなたの存在は破滅のない確さにはなったが、手にも取られず感情にも引きかかって来ない、わたくしにとってまことに仕末の悪いものになりました。
— 岡本かの子 『ある日の蓮月尼』 青空文庫
あらゆる慾情も肉に対する意識と共に切り捨てられ、たゞ異性という帯電の電子の性質が異っているだけの互に透明で清らかな気体のようなものになって照し合した。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
ユーゼーン・コルナッシュ通りの群集は並木の緑と一緒に磨硝子のような気体のなかに収まって賑な影をぼかして居る。
— 岡本かの子 『ドーヴィル物語』 青空文庫
ただあまりに美しく、あまりにかぼそく、まるで何か貴い気体ででもできているようで、それがみんなに不安なものを感じさせていた。
— 中島敦 『悟浄出世』 青空文庫
面壁九年といって、釈迦一代の説法、各宗の精髄どころを達磨という蒸溜器に容れて煎じて、煎じて、煎じ詰める事九年、液体だか気体だかわからない。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
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気体 とは、物質の状態のひとつであり、一定の形と体積を持たず、自由に流動し圧力の増減で体積が容易に変化する状態のこと。 「ガス」とも言う。
出典: 気体 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0